病気やケガによって想定外のリスクに備えることができるのが医療保険です。
医療保険は掛け捨てタイプの保険しかないと思われてしまいがちですが、最近は掛け捨てでないタイプの医療保険も販売されています。
掛け捨てタイプの医療保険の場合健康な人にとっては保険料を払い続けるだけで給付金を受け取ることができません。
そのためなんだか損しているように感じている人も多いのではないでしょうか?
今回ご紹介するメディカルベネフィットリターンは、支払った保険料が戻ってくることで人気の出てきた医療保険です。
そこで今からメディカルベネフィットリターンのメリットや注意点、そしてデメリットについて詳しく解説します。
ソニー生命『メディカルベネフィットリターン』5つのメリット
メリット①満期になると、支払った保険料が戻ってくる
メディカルベネフィットリターンは契約時に健康還付給付金の支払年齢を決めます。
契約時の年齢にもよりますが、50歳から80歳までの間で5年刻みで決めることができます。例えば36歳男性の場合60、65、70、75、80歳の中から決めることが可能です。
メディカルベネフィットリターンと同じく支払った保険料が戻ってくる東京海上日動あんしん生命のメディカルキット(Kit)Rに比べると選択肢が広いため、ライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
メリット②医療保障がしっかり必要な時期だけ、格安で保障を手厚くできる
働き盛りの時期にもし病気で入院してしまった場合、仕事ができなくなってしまうため経済的リスクが大きくなってしまいます。
例えば一家の大黒柱のご主人が病気になってしまった場合は、日々の治療費や入院費だけでなく、ご家族の生活費やお子さんの教育費などを毎月確保しなければいけません。
このように家族の生活を支えている間は保障をできるだけ手厚く、そしてできるだけリーズナブルに準備したいですね。
メディカルベネフィットリターンであれば一度も給付金を受け取らずに健康還付給付金支払年齢に達し、健康還付給付金を受け取った後に解約することで、それまでの主契約の保険料を実質0円にすることができます。
つまり今加入している医療保険だけでは保障が不十分な期間だけ、メディカルベネフィットリターンに加入することで、手厚い保障を必要な時期だけ格安で準備できます。
メリット③先進医療にしっかり備えることができる
メディカルベネフィットリターンは、一度も給付金を受け取らずに健康還付給付金支払年齢に達した場合、主契約部分の保険料が全額戻ってきます。
そのため結果的に健康還付給付金を満額で受け取った場合、先進医療特約の保険料だけで先進医療に備えることが可能です。
また主契約に含まれている手術給付金と放射線治療給付金は先進医療に該当する手術や放射線治療を受けた場合でも受け取ることが可能です。
今販売されている医療保険の多くは公的医療保険制度対象の手術や放射線治療に限定されています。この点からもメディカルベネフィットリターンは先進医療に対してしっかり備えることが可能です。
メリット④健康維持に意識を高める
メディカルベネフィットリターンは給付金を受け取らずに健康還付給付金支払年齢を迎えた時に、健康還付給付金を受け取ることができます。
そのため健康還付給付金を受け取ることを目的にすることで、健康維持に努めようという意識を促してくれます。このように健康維持の意識を高めてくれるメリットがあります。
メリット⑤保険料が保険料控除の対象になる
メディカルベネフィットリターンは医療保険ですが、生命保険料控除の対象です。
そのためもしすでに生命保険に加入していて、生命保険料控除の控除枠を使い切ったしまっている場合でも、控除の対象になりません。
もし保険料控除の目的で加入する場合は、注意が必要です。
ソニー生命『メディカルベネフィットリターン』3つのデメリット
デメリット①満期お祝い金が貰える分、毎月の支払う保険料が高め
メディカルベネフィットリターンには健康還付給付金があるため、その分毎月に保険料が高く設定されています。
できるだけ安い保険料で病気やケガに備えておきたいと思う人にとっては保険料が高くなってしまうのでこの点はデメリットだといえます。
デメリット②解約返戻金が元本割れする可能性がある
途中で解約した場合は解約返戻金があります。
解約返戻金の額の目安は払込保険料の6割から7割程度です。そのため途中で解約してしまった場合は元本割れしてしまいます。
このように掛け捨てタイプの医療保険に比べると保険料が高額で、途中解約することで元本割れするデメリットがあります。
デメリット③満期以降も継続して一生加入すると、総額が結局高くなること場合がある
メディカルベネフィットリターンは健康還付給付金を受け取ることができるため、保険料が高く設定されています。ソニー生命から販売されている健康還付給付金を受け取ることができないメディカルベネフィットと比べると、健康還付給付金を受け取った後も加入し続けると、最終的には保険料の総額が高くなってしまいます。このように健康還付給付金受取後も加入し続けると掛け捨ての医療保険に比べて割高になってしまいます。
デメリット④給付金を貰うと健康還付給付金が目減りしてしまう
健康還付給付金支払年齢前に病気やケガで給付金を受け取ると、給付金分を引いた分が健康還付給付金として支払われてしまいます。つまり一度でも給付金を受け取ってしまうと健康還付給付金が目減りしてしまうデメリットがあります。
メディカルベネフィットリターンの特徴・保障内容
メディカルベネフィットリターンは、同じくソニー生命から販売されている掛け捨てタイプのメディカルベネフィットと保障内容は同じです。
他の保険会社から販売されている医療保険と比べて、特におすすめの点は放射線治療給付金が主契約の部分に含まれていることです。
一般的に多くの医療保険は放射線治療給付金は特約で付帯されています。
しかしメディカルベネフィットリターンは放射線治療給付金は主契約の保障に含まれているため、放射線治療が長期間になってしまっても治療費を保険でしっかりと準備できます。
また手術給付金や放射線治療給付金が対象になる治療に先進医療まだ含められているため保障の範囲が広いです。
ただし3大疾病などで所定の状態になった場合に保険料払込免除特約をないため、治療が長期間になったしまった時に保険料の負担を軽減することができません。
メディカルベネフィットリターンは終身払いしかないため、他の医療保険のように保険料の払込期間を決めることができないので加入時には注意してください。
【掛け捨てよりお得?】保険料についての考察
掛け捨てよりもお得かどうか、医療保険の中でも有名なオリックス生命の新キュアと比較してみましょう。
契約内容と1ヶ月の保険料はそれぞれ下記の通りです。
「メディカルベネフィットリターン」の保険料
被保険者の年齢:35歳
入院給付金額:5000円
保険期間:終身
保険料払込期間:終身払い
保険料:4,610円
健康還付金支払年齢:65歳
オリックス生命「新キュア」の保険料
被保険者の年齢:35歳
入院給付金額:5000円
保険期間:終身
保険料払込期間:終身払い
保険料:1,807円
メディカルベネフィットリターン35歳で加入して、65歳で払込み保険料の総額が1,659,600円で健康還付給付金が同額の1,659,600円のため実質保険料は0円です。
ただし途中で給付金を受け取った場合はその分が控除されて支払われます。
一方で新キュアの場合、35歳から65歳までの保険料の総額は650,520円です。
このように満期時点で辞めるなら、メディカルベネフィットリターンの方が圧倒的に安くすみます。
80歳まで保険料を支払った場合は、メディカルベネフィットリターンは829,800円で新キュアは975,780円のためこの時点ではメディカルベネフィットリターンの方が保険料を安く抑えることができます。
90歳までの保険料を支払った場合はメディカルベネフィットリターンは1,383,000円で新キュアは1,192,620円のため90歳まで長生きをする場合は新キュアの方が保険料を安く抑えることが可能です。
このようにメディカルベネフィットリターンは長生きをした場合、総額の保険料が掛け捨て保険よりも高くなってしまいます。
また収入が下がってしまった老後は、月々の保険料が高すぎると保険を続けることができなくなってしまうリスクがあります。
このような理由からもメディカルベネフィットリターンは、健康還付金を受け取った後に解約すること前提に加入した方がいいでしょう。
メディカルベネフィットリターンの裏ワザ的活用方法
メディカルベネフィットリターンは医療保険の中でも掛け捨てタイプではないので、掛け捨てが嫌いな人にはやはり魅力的な保険です。
しかしながら毎月の支払う保険料が高く、一生涯加入し続けてしまうと割高になるデメリットがあります。
そのためこのデメリットを避けために健康還付給付金を受け取ってから解約する必要があります。
解約前提で考えた場合、主契約の保険料は実質的に0円になり、かつ保険料控除を含めて考えると支払った保険料よりも多く戻ってきます。
このような理由から一生涯持ち続けるための医療保険としてではなく、病気やケガに対してしっかり準備したい期間だけ活用するといいでしょう。
また医療保険は必要ないと考えている人の中には先進医療に対する保障や、保険料控除の目的で加入する人もいます。
メディカルベネフィットリターンがぴったりな人
メディカルベネフィットリターンには「健康であれば支払った全額が返ってくる」特徴があるため、給付金を受け取りことを目標にして健康意識も高めたい人に向いています。
一家の大黒柱のご主人が病気で入院した場合、ご主人が仕事ができなくなってしまうため収入が止まってしまいます。
特に小さなお子さんがいるご家庭の場合、子どもの教育費などを含めると1ヶ月に必要は費用が高額になってしまいます。
このようなケースの場合、子どもが自立する時期に合わせて健康還付金支払年齢を設定し、健康還付金を受け取ると同時に解約することで手厚い医療保障が必要な時期だけ実質0円で保障を確保することができます。
そのためメディカルベネフィットリターンは一定期間だけ医療保障を手厚くしたい人にもぴったりの保険です。
また医療保険は必要ないと考えている人の中には、税金を安くしたいと考えている人も多いです。
そのため保険料控除を使って、所得税や住民税の負担を軽くしたい人にも向いています。
ただしメディカルベネフィットリターンの保険料控除は一般生命保険料控除の対象になるため、控除目的で加入する場合は注意してください。
【まとめ】自分に合うか結論が出ない場合は、無料相談してみましょう
メディカルベネフィットリターンは支払って保険料が戻ってくるため、掛け捨てタイプの保険が嫌いな人を中心に人気があります。
もし自分にメディカルベネフィットリターンが合うか分からない時は、無料相談で詳しく説明してもらいましょうね。
コメントを残す