「保険屋さんにオススメされたけど本当に必要?」
「病気やケガって、なんでも保障されるの?」
こう思っている人にこそ読んでもらいたい記事です。
CMなどを見て、病気やケガならなんでも保障されると勘違いする人が多くいます。

目次
- 1 【はじめに】働けなくなったのにお金が貰えない?
- 2 【勘違いの実例】給与サポート保険に加入した友人
- 3 「病気やケガ」というキーワードが生む誤解
- 4 【実際の例】保険金が貰えるとき/貰えないとき
- 5 【パンフレットに書いていない?】就労困難状態とその他のルール・制約
- 6 【給与サポート保険は必要なのか?】休職して保険金がもらえるケースは少ない!必要性は低いと感じる
- 7 【まとめ】デメリットも把握しよう!加入するなら徹底した情報収集を
- 8 【番外編】保険相談で比較してもらうなら/似た内容の就業不能保険・収入保障保険はコレ
- 9 【安くて良い保険を見つける方法】中立な立場のプロにアドバイスをもらう!20社を比較できる無料保険相談
【はじめに】働けなくなったのにお金が貰えない?
まず、病気やケガで働けなくなったのにお金がもらえないケースを見てみましょう。
以下はアフラックの保険約款(いわゆるルールブック)に実際に記載されている文章です。
<保険金をお支払いできない場合>
「睡眠時無呼吸症候群」により、日常生活には支障がないが、運転手の仕事ができなくなった場合
つまり、トラックドライバーを職業にしていたら収入ゼロになる大問題なのに、お金は1円も出ません。
これはあくまで一例で、他にも見落としがちな内容が多数あります。
【勘違いの実例】給与サポート保険に加入した友人

働けなくなった時にお金もらえるなんて最高じゃん。

長期間休んでお金もらえない可能性高いって聞いたし。



休職してお金もらえることも、実際はほとんど無くて…
このように、私の友人は給与サポート保険の内容を勘違いしていました。
(または保険営業マンが良いことだけ言って、保険に加入させたのか…)
「病気やケガ」というキーワードが生む誤解
給与サポート保険といえば「病気やケガで働けなくなっても安心ね」というCMで有名です。
病気やケガで会社を休職してお金がもらえるなんて、お得な保険!
と、私もはじめは思ったのですが…
アフラックの言う「病気やケガ」は、そんなイメージとかけ離れていました。
「働けなくなるリスク」に備えられない?
CMでは「働けなくなるリスク」を考えようと言っているのに、休職しても保険金がもらえないケースが多いんです。
ちょっと思い浮かべてみてください。
周囲で休職している人って、ほとんどが精神疾患や軽い骨折という症状ですよね?
それらの理由では保険金は貰えません。
【実際の例】保険金が貰えるとき/貰えないとき
保険金が貰えるとき
給与サポート保険では「就労困難状態」という独自ルールに当てはまればお金がもらえます。(この独自ルールこそ重要なポイントであり落とし穴です。後ほど詳しく説明します。)
この就労困難状態が60日継続したとき、初めて「短期回復支援給付金」が6回分もらえます。
次に、就労困難状態が1年6か月経過してから「長期療養支援給付金」の支給が始まります。
保険金が貰えない(給与サポートが出ないとき)
- がんや糖尿病で自宅療養(外出OKなレベル)
- 骨折して事務職に異動し、給与ダウン
- 精神疾患(うつ病)で休職や退職。
- 妊娠でつわりがひどく、早めに休職。
- 亡くなった時。
上記のような症状こそ、給与サポートを貰いたいと思いませんか?
しかし、これらはアフラックが決めた就労困難状態ではないので、保険金がもらえません。
【パンフレットに書いていない?】就労困難状態とその他のルール・制約
ホームページやパンフレットは保険の宣伝が目的なので、基本的にはメリット中心に書かれています。
逆に言えばマイナス面はあまり書かれていません。(給与サポート保険に限らず、全ての保険に言えることですが)
給与サポート保険の詳細は「【公式】アフラック保険約款」という125ページもの説明書に書いてあります。
その中で、私が感じた注意点をピックアップしてみました。
※当記事は、勘違いしやすい内容、見落としがちなポイントに対して分析・感想を掲載しております。保障内容の詳細や保険料については、保険約款や、無料保険相談でご確認ください。
①「病気やケガ」と「就労困難状態」は大違い
保険約款には「病気やケガ」が対象とは書いておらず、「就労困難状態のとき」に保険金がもらえると明記されています。
このアフラック独自ルール「就労困難状態」と認定されるハードルが高いと感じます。
⇒公式HP:就労困難状態とは
<就労困難状態の一例>
- 重病での入院継続
- 医師の管理下で、外出禁止の自宅療養(※普通の自宅療養では貰えません)
- 健康体の人が、障害等級2級以上となる。
ちなみに、何万人に1人くらい当てはまるかと思い、データを探したのですが情報は開示されていませんでした。
②その他さまざまな制約
制約が多数ある中でも、個人的に気になったものをピックアップしてみました。
- 60日経過までは1円も貰えない
- 保険は60歳/65歳で終わる
- 出産関連・精神疾患はサポートされない
- 持病や病歴があると加入できない
- 保険料の支払い免除が無い
この中でも特に気になるのは、①②③です。
①:保険会社は責任をとりませんという期間が60日もあります。59日で「就労困難状態」から復帰したら、1円も貰えず終わってしまいます。
②:これからは65歳以上も働く時代になるのに、最大でも65歳までしか保障されません。高齢者になると病気リスクも上がりますし、働いているうちは契約を続けられたほうが良いと思いますが…。
③:日本人の休職理由NO.1は精神疾患で、全体の約75%を占めます。それがサポートされないので、休職になる人のほとんどは対象外です。また、妊婦さんも体調を崩して早めに休職する人がいますが、同じく対象外です。
③CMの言い方では、誤解を招きやすい
渡辺直美さんが「病気やケガでも安心ね」と言っている、例のCM。
西島秀俊さんは病室でも元気そうですし、歩いて普通に退院できています。個人的な視点ですが、あの程度の症状では「就労困難状態」と言わないでしょう。
さらにはCMで「病気やケガで働けないリスクを保障する」と言ってしまうから、会社を休職したときにお金が貰えると勘違いしてしまうんですよね。
「何万人に1人の珍しいケースだけど、そのリスクに備えたい人は必見」というCMなら、勘違いする人も減るのではないでしょうか。
注意点は公式HPやパンフレットに書かれていません
あなたが話した担当者さんが良い人なら、この記事のようにデメリットまで説明してくれるはず。聞いていないなら、デメリットを隠して契約させようという意図があるかもしれません。
ちなみに給与サポートの公式HPから申し込むと、アフラック1社のみを販売する営業マンが来るため比較ができません。
比較やアドバイスをしてほしい人は、20社以上の保険会社を中立に説明してくれる保険相談サービスが良いでしょう。
【給与サポート保険は必要なのか?】休職して保険金がもらえるケースは少ない!必要性は低いと感じる
- 就労困難状態と認定されるのは、ごく限られた症状
- サラリーマンなら傷病手当金も出る
- 保険の支払いとなった人数も公表されておらず、保険会社の儲けが大きい保険と想定される
上記の理由から、給与サポート保険が必要な人はかなり限定されると感じます。
検討の際には、具体的に「こんな症状なら保険金が貰える」というのをしっかり確認してから加入しましょうね。
【まとめ】デメリットも把握しよう!加入するなら徹底した情報収集を
給与サポート保険は、休職したときにお金が貰える保険ではありません。
アフラックがルールを決めた「就労不能状態」に当てはまったときに限り、保険金が貰えます。
そして保険会社のパンフレットに書かれていることは、メリットが中心です。
この記事をまとめると、下記のような注意点を掲載しました。
- 病気やケガで休職=就労不能状態ではない!働けないのに、お金が貰えないという状況は多々ある。
- 最長でも65歳までの保険。今後は70歳以上まで働く時代になるのに、病気になる可能性が高まる高齢時に保険が無くなる。
- 妊娠・出産・精神疾患(うつ病)といった、休職の大半を占める症状では保険金が貰えない。
もちろん家庭事情などによっては、この保険がぴったりという人もいます。加入の際にはどんな時に保険金が貰えるのかをしっかり確認しましょう。
【番外編】保険相談で比較してもらうなら/似た内容の就業不能保険・収入保障保険はコレ
保険相談に行って比較してもらうなら、以下3つのどれか1つを一緒に説明してもらうと分かりやすいでしょう。
妊娠出産の入院もサポートしたい→ライフネット生命「働く人の保険2」
給与サポート保険とよく比較されるのが、このライフネット生命「働く人の保険2」です。
大きな違いとして、こちらは妊娠・出産関連でも入院給付金がもらえるケースがあります。
⇒公式HP:妊娠・出産で給付金支払となるケース
うつ病(精神疾患)を対象にしたい→チューリッヒ生命「収入保障保険プレミアム」
給与サポート保険ではうつ病(精神疾患)による休職は保障されません。
「チューリッヒ生命の収入保障保険プレミアム」という生命保険なら、「ストレス性疾病保障付就業不能保障」特約をつければ、うつ病(精神疾患)も2年間保障できます。
生命保険・精神疾患の両方に備えたい人には、とてもおすすめできる保障内容です。
うつ病(精神疾患)も保障されるが割高→日本生命(ニッセイ)「もしものときの…生活費」
日本生命(ニッセイ)の就業不能保険「もしものときの…生活費」は、アフラックの給与サポート保険とほぼ同じ内容で、うつ病も保障されます。
ただし、かなり割高になります。
さらに入院を伴わないと保険金が貰えません。精神疾患でよくある在宅療養ではお金が貰えないので、検討の際はそこに気をつけてください。
【安くて良い保険を見つける方法】中立な立場のプロにアドバイスをもらう!20社を比較できる無料保険相談
新社会人、結婚、出産など、人生ではライフプランに応じて重視すべきポイントも変わります。
あなたの状況に合った保険を教えてくれるのが、無料保険相談サービスです。
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『病気やケガ保証』と何度もうたってるので、ホントに出ないのであれば誇大広告に当たるんでは無いですか?誇大広告は法律違反ですよ。